今年の目標の一つである「こども説教集」の出版が決まりました。先週この企画がAVACOで承認されたとの嬉しいお知らせをいただきました。また一つ神様との約束が果たせます。まあ、これから校正作業が大変ですが。
この「こども説教集」の出版にはある姉妹「遺言」があります。牧師となって初めて赴任した教会に成富喜與姉がおられました。教会付属の幼稚園でながく奉仕された方で、すでに引退をされ教会学校の先生をされていたのです。たぶん私の子ども説教がユニークだったのでしょう。大変気に入っていただけ「私が生きている間に子どものための説教集をだしなさい」と言ってくださったのです。その時2人でお祈りし、神様と成富姉に約束をしたのです。しかし、1年で東京教会を離任し徳山教会に赴任したためにその約束は置かれたままでした。ところがある日AVACOから電話をいただき、新しく出版される「おはなしがいっぱい」という子ども説教集への執筆依頼をいただいたのです。そのことがご縁で毎年書き続け15年もなってしまいました。いつかはこれをまとめてと思っていた去年、成富喜與姉は召天されました。お会いするたびに「子ども説教待ってるわよ」と、最後まで応援してくださり、これが私への「遺言」となりました。
そこで約束を果たすべく準備をすすめてきたのです。神様に祈って進めていますと、校正編集をお手伝いくださる方を与えられました。こまかな作業、並べ替え、字句の統一など心こめてやっていただけました。そして残すは私の書き足しまでこぎつけました。本当に導かれて整えられてきたのだと思います。
成富姉がこの世におられる間にお渡ししたかったのですが、まあ神様の国へいったときのお土産にしたいと思います。出会いと、このような恵みをいただけたことの奇跡を感謝します。