時間管理のことを書かせていただいたら、多くの方から反応がありました。いろんな考え方があるのだとつくづく思いました。ただ管理しているようで管理できないのが時間。いや時間に管理されているのが「私」かもしれません。
時間については、広瀬正氏が書かれた「化石の街」という作品があります。ある物理学者が道に迷い、次元断層(時間・空間)を超えて4日間を異次元で暮らした話です。その街は全てが止まっているように思えました。人も動物も風も自然も止まっていたのです。ところが翌日行ってみると少しだけ動きがあった様子がわかりました。その街の人が持っている腕時計を調べると、「1秒」進んでいたのです。実はその街は1日1秒の街だったのです。
実は、人々が止まって見えたのは、止まっているのではなく恐ろしくゆっくり時間が流れているだけだったのです。そのことに気がついた物理学者はいつか自分のことを見つけ出してもらい、そのことを知らせるために手紙を書きます。ところが白骨化した物理学者が見つかった時、500年の月日が流れていたという話です。1日1秒の世界ではなく、自分の時間が恐ろしく早かったということでしょうか。とても不思議な話でした。
「主のもとでは、1日は千年のようで、千年は一日のようです」というみ言葉があります。どちらの時間に身を置けばいいでしょうか。そんな時、自分を中心に時間をおいたとき人は何か間違いを犯すように思います。自分の時間を絶対にせず、神様の時間に身をおくことができれば道が開けるのです。