3姉妹も成長し、2人は大学生になりました。それぞれにアルバイトをしながらの学生生活です。私も大学生時代に「るぱん」というパン屋さんでアルバイトしていました。彼女らがどんな職種を選ぶか楽しみでしたが、結構自分たちで考えて仕事を選んだみたいです。まあ飲食業ですが、接客ということで人とのコミュニケーションを大事にしたのでしょう。
さて、姉妹っていいなあ~と思うことがありました。単身赴任先から帰宅してみると、居間に新しい洋服がかけてありました。わりと可愛らしい今どきの服でした。次女がバイト給もらって無駄遣いして服をかったのか、それにしてはちょっと違うなと思いました。夕食を囲みながら、話題は服の話に。実はそれは中学3年になった3女のものでした。たいした小遣いを持っているわけでないので、「どうしたん」ときいてみました。すると「お姉ちゃんが買ってくれた」というのです。しかも「今日は映画『のだめカンタービレ完結編』に連れて行ってくれて、ついでに服を買ってくれた」というではないですか。ちょっと感動してしまいました。その服を大事にハンガーにかけて、みんなの見えるとこにかけた3女の気持にもちょっと。
次の日は礼拝でした。その服をきて何度も鏡の前に立って眺めていた3女の姿に、不思議な喜びも感じました。とても嬉しかったのでしょう。「お姉ちゃんが買ってくれた」というところが、3女にとっては大事な出来事でした。何のためにアルバイトしているのか。娘たちは目的をもってやっていることでしょう。それを自分のためだけでなく、他者のために遣うことができていることに神様の導きを感謝します。
パウロは「めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい」と教えています。娘たちがアルバイトをとおして、人と人の関係を学び、自分のことだけでなく隣人のことにも目をとめることができるように。そんなチャンスを神様から与えられていることを知る事ができるように祈ります。そういえば私も多くのことをアルバイトから学びました。