ルカ 7:7 わたしの方からお伺いするのさえふさわしくないと思いました。
イエス様のもとに、ローマの百人隊長から依頼されてユダヤ人の長老たちがやってきます。部下の病気を癒してほしいというのです。直接本人がくることもなく、イエス様にお願いをしたのです。その理由は百人隊長は自分が何者であるか自分の存在自体を知っており、「わたしの方からお伺いするのさえふさわしくない」と思ったというのです。この態度と言葉にイエス様は信仰を見出され、その部下を癒されました。
遠藤周作さんの言葉に「本当の大人というのは、自分のすること、為すこと、必ず正しくないことを知っている存在である」というものがあります。大抵の人たちは「こんなはずじゃなかった」「自分がしたことは正しかったのに」と愚痴ることが多いものです。しかし、はじめから自分がどんな存在であるかを知っているなら、神様の前に自分は「ふさわしくない」ということがわかります。そこからはじめると愚痴も少なくてすむと思います。
イエス様に、ローマの百人隊長は自分は「ふさわしくない」といっています。自分が何者であるかを知っていたのです。また神様の前に、自分の存在がどんな存在であるかもきちんと捉えていたのです。神様の前で自分はどんな存在かを日々確かめて生きることが、豊かな人生をもたらします。
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