ベツレヘムを一時はなれ、半日エルサレム観光にでかけました。ベツレヘムを出るということは、パレスチナからイスラエルへ入ることを意味します。これが大変なことなのです。ベツレヘムに入るのはパレスチナの監獄に入るようなものなので、イスラエル兵は簡単に通します。出るとき・・・。パスポート検査にはじまり、人数の確認、目的、誰が何のためにと質問があったり、とにかく1台づつ調べていきます。時間もあってないようなもの。それに従うしかありません。今回の旅ではオプション付き(一人の方が宿泊施設にパスポートを置いてきた)。それで検問を通過できず、パレスチナの人たちが通る長い歩きの検問を通らされました。1時間以上かかったでしょうか。
エルサレムはさすが観光都市。人人人。海外からの聖地巡礼でごった返していました。イエス様が涙を流されたという記念の教会から黄金のドームを眺めました。ここが一番見晴らしがよく、よくみえる。そこからエルサレム入場の道を歩いてゲッセマネへと。
いまはコンクリートで埋められた黄金の門(ユダヤ教の神はこの門を通ってくるので、イスラム教の人たちが埋めてしまったとか)、聖ステパノが殉教した羊の門(ライオン門)などを歩いて観光です。このライオン門に来るたびに私は熱いものがこみ上げてきます。パウロはどこに立っていたのだろうと思うと。ステパノの殉教のとき、パウロ(サウロ)は門の傍らで服の番をしていたと聖書に書かれています。ここにパウロが・・・。
イエス様の苦しみの道(ヴィア・ドロローサ)を歩き、聖墳墓教会へ。いつもなら人店子どもスリでごった返しているはずですが、今日はストライキでした。こんなに静かなドロローサは初めての経験でした。
最後に聖ペトロの鶏鳴教会へ。ここは毎回絶対に行きたい場所。2000年前の道が残っているのです。そして唯一歴史学でも認められている、イエス・キリストが確実に歩かれた道です。ということはこの石のどこかにキリストの足跡があるのです。しかも確実に。(ちょっと力がはいってきました)
エルサレムは半日観光では観つくせません。1週間あってもまだ時間が必要でしょう。でもここでもパレスチナとイスラエルの分断をみます。聖地なのに聖地というから取り合いでしょうか。ベツレヘムに帰りながらいつもため息です。帰りの検問はすぐに通らせてくれて、3時半にはゲストハウスにつきました。