Dar Al Kalima 学校と健康センターを訪問しました。この学校はベツレヘム国際センターと同じ、ルーテル教会の経営する学校です。ベツレヘムに住む子どもたちが学ぶ私立学校です。キリスト教の学校ですが、イスラム教の子どもたちとキリスト教の子どもたちが共に学んでいます。現在は難民キャンプからも子どもたちを受け入れているそうです。
と、簡単に書いていますが、これはどんなに大変なことかなと思います。朝の集いでは、聖書とコーランを交互に読み、宗教の時間は別々に行い、月に1回だけ同じ学びの時を持っているそうです。そこではお互いの宗教を理解することから始めるといわれていました。まずお互いを認め合って理解することからだそうです。ベツレヘムのクリスチャン人口は0.7%と聞きました。ほとんどがイスラム教の子どもたちなのです。この奉仕の在り方に神様の宣教をみた思いです。外なる壁も内なる壁も神様は越えて働かれるのです。
学校の校長先生に、ぜひオリーブのパンの笛を演奏させていただきたいとお願いしていました。子どもたちにぜひきいていただきたくて・・・。幼稚園から高校生までのクラスをまわり、ミニコンサートができました。校長先生からオリーブのパンの笛の説明をアラビア語で聞いて、演奏をみな静か聞いてくれました。ある生徒は手にとって。
この学校がベツレヘムに存在することの大きな意義や、その目的、教育内容(何を学んでいるか)、それをもっと知りたいと思いました。また日本の学校教育との違いは何か?そこには「生きる」というテーマが根底にあるなと少し感じました。「生きる」ための学びがある。目的がはっきりしている。学ぶことの楽しさ、豊かさがある。もっと知りたいと思った訪問でした。パンフルートに一番興味をしめしてくださったのは先生方だったことを記しておきます。なにせ、そこが一番時間を必要としましたから。はなしてくれなかったのです。