祈りつつ地道に継続していくと、いつかは神様に大きく用いられていく。そんなことを思った出来事がいくつかありました。小さい頃から三日坊主で終わっていたものです。しかし、必要にかられて続けて行くうちに1冊の本になったりします。それが目の前に現れた時、神様の業の不思議を思うのです。
「おはなし道具箱6」AVACOが、2月3日に出版されました。今号も1ヶ月分を書かせていただきました。今回は面白い視聴覚アイデアが何かないか、と模索していました。するとパネルシアターという教材が与えられました。はじめは模造紙に書いてと考えていましたが、AVACOスタッフの協力により素晴らしい教材ができました。この企画も1994年に執筆依頼を受け、97年からは毎年執筆させていただきました。昨年自分が執筆したものが1冊の本になり「神さまのおべんとう箱」となって出版されました。17年という年月を神様が実らせてくださったのです。360頁にもなりました。
さて、もうひとつ。礼拝説教テープの作成です。広島教会で赴任していたとき、ある信徒の方が毎週の説教をテープに録音してくださいました。それを毎週3本~5本、自宅でダビングして受け付けにおいて下さったのです。実は、用いられて戻ってきたテープを1本だけ記念に保管していました。何本あるでしょうか。いつしか段ボール箱いっぱいになっていました。いつかはどうにかしようかなと思ってはいましたが、そこに置かれているだけでした。すると、メールがきて、地方の教会の聖書研究会で用いてくださるというのです。うれしいやら、驚きやら。このまま押し入れに埋もれてしまうのかと思っていましたので、奇跡かとも思いました。今回引越しにあたって、その数の多さにびっくりしていた時でした。このメールを受けたとき、昨年天に召された兄弟が、毎週一本一本つくってくださったことを思い出しました。地道に、丁寧に、そして祈りをもって。神様はそれを無駄にはなさらないのです。神様の御用のために、この地道な作業が続けられていたのです。天国におられる兄弟を覚えて祈りました。
私たちが祈りつつ行う地道な行いは決して無駄にはなりません。神様がきちんと用いてくださるのです。大きなことが、突然できるわけではありません。毎日、毎時間の積み重ねなのです。その積み重ねに、神様の御心をいつかはみせていただけるのです。