マタイ 6:6 あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。
本日は「聖灰水曜日」です。ローマ・カトリック教会やプロテスタント教会をはじめとする西方教会の典礼暦のうちの1日です。この日は受難節(四旬節)の初日にあたります。もとはカトリック教会の行事ですが、ルーテル教会・聖公会などでも最近とくに行われるようになりました。しかし東方教会にはこの日はありません。この日の礼拝では、前年の「枝の主日」(聖週の初日となる主日、復活祭の1週間前)に使用された棕櫚(しゅろ)の枝などを燃やした灰にオリーブ油をまぜたものを塗布する式などが行われます。テーマは悔い改めです。
朝の電車に一人の女性が乗ってきて、発車するといきなり携帯で話し始めました。友達との会話のようでしたが、内容が「?」というものでした。というのも、友達との待ち合わせに遅刻するのでしょうが、悪いのは自分ではなく電車だというのです。「ホームに待っていたら、大井町線の電車が5両の短い車両できたので乗れなかった」「なんでこんな時間に短いのを走らすのか、意味わかんない」「ホームの先頭にわざわざ待っていたのに」「タクシーで向かうけど、東急に請求しようか」など。大声で話していました。まあ、遅刻の言い訳なのでしょうが、悪いのはすべて自分以外にあるという態度に情けなさを感じました。自分自身を静かに見つめることがなければ、自分がやっていることを反省することなどできないのでしょう。
教会の暦はきょうから受難節に入ります。復活祭りまでの日曜日を除く40日40夜が受難節です。この季節は悔い改めを求められます。自分自身を静かに見つめ直す期間でもあります。今年はこの40日間を自分を省みるというテーマで過ごしてみたいと思います。
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