東北関東大震災の先遣隊は、仙台市周辺の被災地を訪問しました。多賀城市、塩竃市、名取市、山元町。。。その調査をふまえて、実際のボランティアに参加しました。今回は七ヶ浜町のボランティアセンターに登録して、被債地域のニーズ聞き取り調査でした。この地域は津波の被害から道一本で地震被害のみで助かった団地です。一時は避難所におられたのですが、家が大丈夫ということもあって戻ってこられました。しかし、道一本隣の津波被害で壊滅した街並みをみておられるのです。
ある被災者の方を訪問しました。ライフラインがまだ電気しかない中でも、自分たちよりも被害が大きい方がおられるのでいまのままで十分ですという返事でした。しかし、話の中で津波被害で壊滅してきた町からきた祖父の話をされました。そのおじいさんは家に帰るといわれるそうです。家は壊滅状態だから帰ることができないと説明しても、どうしても納得してくれないと言われます。昨日も状況を写真にとって見せても、納得してくれない。だから、明日車にのせて家を見せにいくそうです。もし植木が残っていれば、一本だけ土とともに持ってきてあげるといわれるのです。自分が住みなれた土はその人にとって命なんですねと。
お話を聞くことしかできませんでしたが、ひとつひとつの家に生かされている歴史と命があるのだと思いました。