マタイ 26:52 イエスは言われた。「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる。」
イエス様は、ゲッセマネの園で苦悩の祈りをされたあと、その場で逮捕されます。イエス様一人を逮捕するために、大勢のユダヤ人や宗教関係者がやってきました。その中に、イスカリオテのユダの姿もありました。ユダは接吻という親愛の心を現わす行為によってイエス様を裏切ったのです。弟子たちは剣をとって抵抗しますが、そのときにイエス様は「剣を取る者は皆、剣で滅びる。」と言われました。
この時のイエス様の言葉を読むたびに、パレスチナのラヘブ牧師からいただいた「ガラスの天使」のことを思い出します。紛争の中、戦車にむかって投げて粉々になったガラスを使って、ステンドグラスの天使を作られたのです。戦車にむかって石やビンを投げるのは、武器に対して武器で応戦するのと同じです。たとえ小さくても武器は武器だからです。武器をステンドの天使に変え、それを相手に届けるとい行為はとても勇気がいることです。しかし、その勇気が平和を作りだすためには必要なことなのです。
イエス様は、剣や棒などの武器をもって捕えに来た群衆に、なにも抵抗されていません。むしろ剣で応戦した弟子たちを戒めておられます。神様の御心によってなされるすべてのことに、抵抗せず従順に従う姿を示されたのです。私たちの救いのために、十字架の血を従順に受け止めてくださいました。「剣を取る者は皆、剣で滅びる」。このみ言葉を今日はこころにおいて過ごしましょう。
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