最近ボランティアのケガがとても心配されています。と同時に、その危険度はますばかりです。はじめは釘ふみが多く、そこから破傷風が報告されました。泥が目にはいって結膜炎(最近ではボランティア結膜炎といわれている)、赤痢のこともききます。いま現場はものすごい状態です。空気中にはアスベスト、グラスウールの粉じんをはじめ、汚物、腐敗物、化学薬品、肥料工場からのものが散乱、しかも廃材です。こんな中でボランティアは作業し、おにぎりを食べ、汗を流しているのです。これが津波被害が残したものだとつくづく感じます。これに放射線がくわわったらどうなるのでしょう。
それに加え、まだご遺体の捜索は続けられています。泥出し清掃をしている横で、ご遺体が見つかることもたたあります。精神的に追い詰められます。死とは何かを考えます。しかし、そこに住んでおられる方がいるのです。被災者はそこで生きているのです。その状況のなかでこそ出会うこともあるのです。
地道な作業はつづきます。いつになったら塩素消毒がはじまるでしょうか。しかし、誰かが共に担わなきゃならない。寄り添っていけるなら、覚悟をもってよりそっていくしかないのです。3日にはひとまず帰京します。次なる展開はどうなっていくのでしょうか。祈ります。