教会から派遣されて被災地に4度行ってきました。ボランティアセンターの運営も一つの役割ですが、被災地と全国の教会を結ぶという大きな役割もあります。全国にあるルーテル教会も方々も、本当は被災地にいきたい。そして奉仕したいと考えておられます。しかし、実際は距離的にも遠いというのが今回の災害の特徴かもしれません。それでも何かできないかと考えておられるのです。
そこで、いくつかのプロジェクトを始めました。ひとつは「十三浜のわかめを食べて応援しよう」プロジェクトです。津波で壊滅した漁村の漁師さんたちが、自給自立のために在庫が助かったわずかな海産物を全国に売ることの手伝いプロジェクトです。あっという間に完売しました。次は「雑巾1000枚」プロジェクト。被災地も落ち着いてくると家の片づけ、掃除が始まります。その時に必要なものは雑巾。ぜひ雑巾を支援してほしいとの願いではじめました。全国の女性会に呼び掛けていただきました。1ヶ月で1000枚をと。すると、なんと10000枚以上が集まりました。感激してしまいました。そして、次は「応援メッセージカード」プロジェクトです。支援物資をお届けする時につけるカードも書いていただこうと企画しました。
はじめはカードなどなくてもいいと考えていました。ルーテル教会がではなく、誰が支援しているか分からない方が支援を受ける人は受けやすいのではないか。といろいろと議論をしました。そんなとき、石巻のある被災者の方が「ルーテルさんの物資にはメッセージカードがないねえ。なにかあればいいのに」といわれました。それなら全国の方々の気持ちをお届けしようと思ったのです。被災地におられる方々を思い、祈り、心こめてメッセージを書いていただく。「がんばれ」ではなく、心を届けようプロジェクトです。
イエス様が被災地で人々と寄り添っておられる。本当にそれをみることができます。だからこそ全国で祈っていて下さる方とつなげる役目をいただいていると思います。次のプロジェクトは「あなたの足になります」プロジェクトです。