雅歌 2:12 花は地に咲きいで、小鳥の歌うときが来た。この里にも山鳩の声が聞こえる。
旧約聖書の中で「雅歌」は不思議な書物です。男女の恋愛言葉を通して、神様とイスラエルの関係を歌った恋愛叙情詩となっています。ですから、とくに説明する必要もないかもしれません。植物や動物にたとえながら、神様の愛の深さを語っています。その中の一つに「花が地に咲く」という喜びのイメージが語られています。新しく生まれてくる神様の愛について語っているのです。
第2回ボランティアバスパックが無事に終わりました。今回は石巻市牡鹿半島最先端の鮎川地区仮設住宅に花を植えるプロジェクトを行いました。鮎川地区はクジラで有名な町でした。今回の津波で町は全壊しました。この鮎川地区仮設住宅は、小学校の校庭、中学校の駐車場に建っています。砂利を入れ、アスファルト舗装した仮設は住宅以外なにもありません。そこに少しでも心の潤になればと花を支援しました。
作業は仮設に住んでおられる被災者の方々が手伝ってくださったので早く終わりました。作業をおえて「お茶っこ会(みんなで集まってお茶を飲む会)」が行われ、ボランティアは被災者の方々と交流することができました。あるボランティアは仮設に住むおばあちゃんに「この花、大切に育てるから。ぜったい枯らさないから。また見に来てね」と言われ、涙を流していました。被災地に花が咲くということは、いつもの日常が戻ってくるということかなと思います。
雅歌は「花は地に咲きいで、小鳥の歌うときが来た。この里にも山鳩の声が聞こえる」と歌っています。新しい春の訪れが、人々に喜びをもたらすというのです。またその中に神様の愛を見ることができます。過酷な状況の中にあっても、花が咲き、小鳥が歌い始める時、復興への一歩がはじまるのです。仮設に花を植えるプロジェクトはこれからも続けてまいります。。。(今日も事務局勤務です)
<音声朝礼は「神様の色鉛筆」でどうぞ!>