マタイ 4:20 二人はすぐに網を捨てて従った。
イエス様は、ガリラヤのほとりを歩いておられた時、2人の漁師ペトロとアンデレを見かけられます。そしてすぐに「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われました。この突然の召しに、ペトロとアンデレはすぐに網を捨てて従ったのです。イエス様の突然の召しにも驚きますが、それにすぐに答えた2人の決断にも驚かされます。
支援活動で浜の漁師さんと出会いました。「あんた若いから漁師になんねえか」と笑いながら言って下さいました。そのあと「ここの漁師の半分は津波に流されたからよお~」と言葉が続きました。漁師さんの一言が胸に迫ってきました。それでも漁を再開するために浜の廃材整理を漁師さんたちはしておられます。大量の廃材が浜や海の中にあって、舟をつけることができないからです。「わしら漁師だから漁しかできないっぺさ」と笑いながら言われます。そう思うと、漁師が網を捨てるということの重みを感じます。それがいかに人生における大きな決断なのかを教えられました。浜の漁師さんたちは網を捨てず、網を手に取るために毎日汗水流して浜の整理をされています。なぜなら漁師が神様から与えられた仕事だからです。
イエス様に弟子として召されたペトロとアンデレは、網を捨てて従っています。大きな決断をしたのです。しかし、2人を召されたのはイエス様です。神様の呼びかけに応えたのです。それぞれに与えられた働きがあります。それは神様がその働きに召しておられるのです。弟子となって働くことも、漁師として働くことも、すべては神様の召しが何であるかということなのだと思います。