マタイ 6:11 わたしたちに必要な糧を今日与えてください。
イエス様は弟子たちに祈りを教えています。それが「主の祈り」です。その中で、人間にとって必要な、そして基本的なことである「糧」について願うように教えらました。イエス様は、サタンから誘惑を受けられた時「人はパンだけで生きるものではない」と言われました。そのイエス様が、もっとも切実な事にたいして神様に祈ることを教えられたのです。すべては神様から与えられ、人が生きるための糧を求めなさいということです。
「おすそわけプロジェクト」を開始して1ヶ月がたちました。仮設住宅のみなさんにとても喜ばれています。とくに人気は「インスタントコーヒー」「調味料」です。これは、みなさんが生活をはじめた証しのように思えます。支援物資を配給されていた頃から「料理をしたい」という声は聞いていました。それは、自分の家の味付けで食べたいという事だろうと思っていました。しかし、それだけでなく自分たちの生活に戻るという意味があるのです。そして家族でそれを食べるということに復興の第1歩があるのです。おすそわけプロジェクトがただの支援物資の配布だけでなく、生活支援、生きる支援であることがよくわかりました。
イエス様は「必要な糧を今日与えてください」と祈ることを教えられました。必要な糧とは、今日の食べ物ではなく、生活のなかにあるすべてのものをさします。そのすべては神様が与えてくださっているというのです。「ごはん」ではなく「糧」と言う時、何が私たちを支えているものかを考えます。生活の糧を得ていく、それは生きるということです。支援物資で生かされているから、生きる事へと被災地は変わりつつあります。