マタイ 8:20 狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕するところもない。
イエス様は弟子の覚悟について語られました。それはイエス様の一生の一面をかたることでもあります。ある律法学者がイエス様にどこでもついていきますといいます。しかし、彼への言葉は、狐や鳥ですら寝る所を持っているが、イエス様は枕するところない旅人であると言われ彼の願いを退けました。休むところすらない厳しさを受けられるかといわれたのです。
石巻ボランティアセンターに一人の女性が相談にこられました。仮設住宅の抽選でぜんぜん当たらないというのです。「正直にいって、焦っています」ということでした。その方が言われるには「初盆だからせめて仮設でお線香をあげたい。避難所に仏壇と線香は持ち込み禁止だから」と。多くの被災者が今年初盆を迎えておられます。ボラセンも3日間はお休みのつもりでしたが、お盆にしか休みがとれないボランティアのために事務所のみあけています。共に働いている方々も被災者ですので初盆です。休ませてあげたいと思いつつ、私たちも夏休みを返上して共に働くことにしました。
イエス様は「人の子には枕するところもない」と言われました。目の前の群衆をみて憐れみ、みずからすすんで時を惜しんで仕えられたのです。被災地で暮らす多くの人たちには休みはありません。復興への道のりを歩んでいかねばなりません。その時、共に歩かれるイエス様の存在をみることができます。イエス様は枕することなく、今日も被災地に立っておられるのです。
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