ヨハネ 6:11 イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えてから、座っている人々に分け与えられた。また、魚も同じようにして、欲しいだけ分け与えられた。
イエス様は、5つのパンと2匹の魚で5千人以上の人々に食べ物を与えておられます。これはすべての福音書にある出来事です。ここで大切なことは「分け与える」ということです。たった5つのパンと2匹の魚ですが、祈って分け与えるとき、すべての人が満たされるのです。多くの人は5千人が食べて満腹したという所に感動しますが、わずかなものを「分け与えることができた」ことに注目していただきたいと思います。
支援物資を配布するのは、簡単なようでとても難しいです。全員にいきわたるようにと思ってもそうはいきません。同じものをそれだけ準備することは可能です。しかし、皆さんが仮設住宅に移り自分たちの生活を始められたので、必要なものは個人的に違うのです。ということで、ルーテル支援は全員にいきわたる物資配布と、必要な物資をとっていただく「おすそわけ」を同時にしています。1軒1軒をまわってお届けし、おすそわけの呼びかけをします。そうすることによっても、すべてのニードをみたすことができないこともあります。しかし、地道に続けていくしかないと考えています。
イエス様は大勢の群衆を5つのパンと2匹の魚で満たされました。しかも「欲しい分だけ与えられた」とあります。いま必要なものを欲しい分だけ与えられています。これは祈りによらなければできません。何が必要で、どのくらい必要なものかを知ること。そして分け与えること。支援物資を配布しながらいつもそれを考えています。