東日本大震災から6ヶ月がたとうとしています。ルーテル支援もこれからの3年にむけて、準備を始めています。今後は仮設支援を中心にできるだけ長く寄り添うことが目標です。たくさんの団体が活動を終了して帰っています。被災者の方々から「ルーテルさんはいつまでいてくれるの?」と聞かれます。私たちが遣わされた緊急支援は終わり、本格的な支援にむけて体制を整える必要を感じています。
そんな中、ルーテル支援は石巻市北上橋浦の本地にある「本地生活センター」を一つの拠点としてお借りしています。地元の方々とお友達になり、災害支援活動のために集落から貸していただいたのです。これまでの地道な活動が信頼され、「ルーテルさんならいいです」との言葉をいただきました。石巻社協さんからの推薦もいただいています。今後の河北・北上活動の拠点になります。
本地生活センターは北上の自然豊かな所にあります。しかしここも浸水被害にあったところです。建物は大丈夫のようですが、目の前の田んぼには海水が入ってしまい今後いつ田植えが再開できるかわからなと言われています。このセンターから北上の山を見ると、自然の素晴らしさに圧倒されます。雨の時など山に雲がかかります。この雲が山の中腹に長い帯のようnかかることがあります。その光景をみて「龍」だとおもいました。何匹の龍が連なって山を移動しているように見えるのです。昔の人たちはきっとこのような自然の情景をみながら物語をつくっていったのだなと思います。雨の日にこの「龍」をみる楽しみができました。山が幾重にもつらなっている光景に龍が飛ぶ。なんだか童話がまた一つ生まれてきそうです。
支援活動もこれからが本番です。仮設支援と一言でいっても「誰が」「何をする」をきっちり決めなければなりません。被災者の方々にとって何が一番求められていることか。ルーテル支援の背後にはおおくのプロフェッショナルな人々がいます。教会、学校、施設を持つルーテル支援にしかできないこともあります。それらを駆使してルーテルらしい支援ができると思います。今日は雨、山に飛ぶ龍をみながら次のステージを考えています。