9月16日をもって、宮城県における東日本大震災救援活動から帰ってきました。あれから1ヶ月半がすぎました。これまで、被災地で出会った方々のことを覚えて祈る日々を過ごしてきました。仮設住宅支援がこれから始まるという時に帰ってきましたので、心残りが多くありました。ルーテル救援としてなんとか継続をしていただきたいと強く願っていました。
先週のことでした。本部執行部から呼び出されました。なんと、仙台支援センター「となりびと」支援コーディネーターの役割をいただいたのです。現在は、法人本部事務局の働きもあり、事務局長としての業務に戻っておりましたので驚きました。今後は東京での事務局長の働きを担いつつ、月に何度か現地に行くという働きをすることになります。来年4月の専従牧師派遣までの間、そのつながりのための働きを与えられたことになります。もちろん共に救援活動にあたった伊藤文雄牧師もいっしょです。伊藤牧師には現地の教会に住み込んでの働きになります。
1ヶ月半のブランクはあります。しかしこの時間は、自分たちの働きを点検する期であったと思います。これから仮設支援に入るにあたり、ルーテル救援には何ができるかを考えていました。ルーテル教会がもっているものは何か。賜物は何か。どんな協力が得られるか。一つ一つをじっくり点検していました。そこで教えられたことがあります。神様から与えられているルーテル教会には、全国に「ルーテルさん」がいることがわかりました。小さな子どもからシルバーさんまで。また福祉を専門とする大学の「ルーテルさん」がいます。施設の「ルーテルさん」もいます。全世界にも「ルーテルさん」が7千万おられます。このすべての「ルーテルさん」のネットワークをつなげるのが私たちの働きであると確信できました。
私個人にとって、再び被災地の現場に関われることが神様の祝福です。被災地で出会った多くの友人にまた出会うことができるからです。涙に出会い、笑いに出会い、いまの現実に出会うことができます。その出会いこそが「共に生きる」ことです。キリスト者として「共に生きる」ことができることこそ本当の恵みであり、神様の祝福であると思います。もうしばらく被災地を走りまわります。どうぞお祈りください。