福島市内の高校・短大を訪問したのは、10月の中旬でした。広島女学院大学の入試課の職員と一緒でした。事の起こりは学長先生からの携帯電話からでした。「原爆の被害を乗り越えた女学院として、福島の高校生・短大生に支援したい。授業料他の費用すべて免除で迎えたい。寮費も支援します。親御さんが安心して広島に送り出してくださる配慮をします。御嬢さんを大切に預かります。ぜひ、もう一度つながりをつけていただけないか」と。その声にキリストの愛を感じました。
広島女学院とは理事という務めもあり、多くの支援金を福島に届けたこともあり、すぐに「入試課の職員と一緒に福島にいってきます」と即答しました。福島市内の高校に直接訪問すること。また、ルーテル教会の信徒の方が校長をしておられると知っていましたので、ご協力を願いました。携帯電話をうけて3日後には福島の高校を2人で訪問していました。
これまでの関係が何一つない福島市内の高校(原発30キロ圏内にあった高校で、市内の高校に間借りしている学校を中心に)、短大は支援金をお渡しさせていただいた「桜の聖母学院」を丁寧に訪問しました。学長先生からは広島女学院としての深い思いが書かれたメッセージがありました。まずはそれを読ませていただきました。みな深く頷いて受け止めていただきました。大変な状況が続いていることを感じました。
先週金曜日の理事会で、福島から5名の受験応募があったと発表された。その報告を聞いてみな喜びました。被災地から遠く離れていても、その所でできることを探していくことがいま求められています。できることはたくさんあります。まずは、何かをさせていただきたいという思いからだと思います。神様はきっと被災地とつながる恵みを与えてくださいます。