事務局にクール宅急便がとどきました。普通の宅配便ならよく届きますので、クールというと食べ物に違いないと考えるのが常識です。しかし、救援活動をしていたときはクール宅急便で「雑巾」が届きました。大笑いしましたが、救援活動中の緊迫した状況のなかでホッとする心のプレゼントでした。
さて今回のクール宅急便は宮城県石巻からでした。依頼主は石巻災害ボランティアセンターで一緒にはたらいた被災者の方でした。石巻で一番美味しいといわれる会社の「笹かまぼこセット」が送られてきたのです。ビックリするやら感動するやら。東京に帰ってきても忘れずに、覚えて下さっていたことに心から感謝しました。ちょっと涙もでました・・・。
今回、笹かまを送って下さったかたは、石巻でも被害が大きかった所に住んでおられた方です。大川小学校の対岸地域にその場所はあります。津波は川を逆流し、この地区の堤防を超えています。ちょうど川が曲がっている所だったので、その堤防ぶつかった波が小学校の側へさらに高い波となって押し寄せたのだと思います。ですから、その方の家は土台からすべて流され、あとには何も残っていなかったそうです。その地区は鉄筋の家の外枠だけが一つのこっているだけでした。被災の様子、その後の生活などよく話してくださいました。落ち着いて職場に戻られた事を知り、伊藤先生と訪問させていただき再会したのです。いまも大変な生活のなか、ルーテルさんを覚えていてくださり、クール他急便が届いたのです。
いま、地域の方々をあつめ、それまでやってこられたガラス玉つくりのサークルを再開されました。そのお手伝いをさせていただきました。石巻にいたころも笹かまをごちそうになりました。「あのときは少しだったちゃ。もっと多く食べてけろ。また石巻にきて~」と電話の声。嬉しくて嬉しくて。東京での働きが一段落したらきっと石巻に訪ねていきたいと思います。
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