ルカ 10:3 わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに小羊を送り込むようなものだ。
イエス様は宣教活動のために72人を派遣されました。そのときに「狼の群れに小羊を送り込むようなものだ」と言われました。人々がみ言葉の宣教を拒否するだけでなく、迫害もあることを示唆されたのです。しかし、何も持って行くなというみ言葉と同時に、イエス様が共におられることを教えられました。私たちは一人きりで派遣されるのではなく、イエス様のみ言葉と共に派遣されるのです。
東日本大震災ルーテル教会救援派遣牧師の伊藤先生から電話をいただきました。いま被災地はどうなっているか。人々の関係はどうなっているか。その中で支援活動はどうあるべきかなど聞くことができました。伊藤先生を中心に、12月から河北地域の仮設で「お茶っこ会」が行われています。ルーテル救援のミッションである「心のケア」へとつながればと祈っています。その伊藤先生は派遣牧師として被災地に再び入るとき子どもさんたちに反対されたそうです。しかし一人のお孫さんが「おじいちゃんが決めていくんだから、止めてはいけないよ」と言ってくれたそうです。被災地では「何のために活動するのか」を問われます。「おじいちゃんが決めたこと」がお孫さんにはよくわかったのでしょう。神様から派遣されたのです。
イエス様は弟子たちを派遣するとき「狼の群れに小羊を送り込むようなものだ」と言われました。しかしそこにはイエス様が共にいてくださるのです。いま被災地には「狼の群れ」を見つけることができます。不安、失望、分裂、家族の崩壊、悲しみ、苦しみ、痛み、孤独。。。しかし、そこにこそイエス様がおられ、派遣された小羊もいます。イエス様のみ言葉に立って支援活動するとき、徹底的に寄り添い人になることがみえてきます。
<音声朝礼は「神様の色鉛筆」でどうぞ!>