ルカ 1:30 天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。」
教会の暦は待降節第3主日を迎えました。クリスマスの出来事は、天使ガブリエルがナザレの町に住むマリアの所にやってきたことから始まります。神様の御子イエスを身ごもったことを告げるためでした。マリアに最初にかけられた言葉は「おめでとう」でした。この出来事はマリアにとっておめでたい出来事だったのか。人間的にみたら、傷を負う出来事だったのかもしれません。しかしそれは「聖なる傷」であったと言えます。なぜならこれをされたのはすべて神様なのです。
テレビドラマで「14才の母」というのがありました。14才の中学生が妊娠をし、出産をするまでのドラマでした。かなり衝撃的な内容で、放送当時は興味をもってみていました。とくに14才の娘の妊娠をしった家族と、その葛藤、家族間の争い、周囲の反応、学校。そして受け止めて出産までの出来事。これが鮮烈に描かれており、その中で家族の衝撃は計り知れないものでした。最終的には小さな命を守ることで一致する内容だったと思います。どのような状況の中にあっても「小さな命」を中心にし、それを守ると決心した人々には試練を乗り越える力があたえられるのです。
イエス様の母マリアがお告げをうけ身ごもったのは、15,6歳だったといわれています。天使ガブリエルはまず「おめでとう」と告げました。与えられた小さな命は「神から恵み」だからです。そして「恐れることはない」と告げます。これをなさったのは神様であること。その神様が共におられることだからです。
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