ルカ 1:41 マリアの挨拶をエリサベトが聞いたとき、その胎内の子がおどった。エリサベトは聖霊に満たされて、声高らかに言った。「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。」
教会の暦は待降節第4主日を迎えました。イエス様の母マリアは、天使ガブリエルから親類のエリサベト懐妊の知らせを聞きます。お告げを信じた母マリアは、ナザレからはるばるエンカレム(エルサレムに近い)までやってきます。その事実を確認するためでした。聖霊によって身ごもった2人は、そこで出会い神様のみ言葉の真実を知ることになりました。同じ境遇にある2人。しかも2人だけしか知ることのない真実。1人ではないことがどれだけマリアにとって支えになったかわかりません。
仙台ルーテル支援センターでは、石巻北上地区でミサンガ制作のお手伝いをしています。震災後半年たった頃でした。被災者の方から声がかかりました。「震災前に趣味のサークルでガラス玉をつくっていた。そのサークルを再開したいけれど手伝っていただけないか」と。そこで道具の調達、材料の確保など援助しました。皆さんが趣味のサークルを再開したいと言われたとき、復興へむけた心の取り組みが始まったのだと思いました。何かをしたい。あの楽しかったサークルを再開して集い、共によりそって前へ進みたいと言う思いを受けとめたのです。趣味のサークルですが、共にいることが心の平安につながるのです。
エリサベトはマリアの訪問を受け「あなたは女の中で祝福された方です」と告げました。また胎内に宿る子どもがイエス・キリストであることも知っていました。マリアにとって真実を知り、共に歩むエリサベトが共にいることがどれだけ励ましとなったことでしょうか。かならず誰かが共にいることの祝福を思います。いよいよクリスマスの週を迎えます。心を整えて、御子イエスをお迎えしましょう。
<本日は宮城・石巻北上出張のため音声朝礼はお休みです>