1コリント 13:2 たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい。
「コリント信徒への手紙1」13章は、「愛の讃歌」と呼ばれています。パウロは、いかに優れた働きや、言葉も「もし愛がなければ」空しいと教えています。その中心に愛があれば、すべての賜物は意味をもち、愛がなければ、すべての働きは価値もなく、無意味であると宣言しています。重要なことは、どんな働きであっても、その中心に愛があるかないかを問われているのです。
中国の言葉に「山を動かす人は小さな石を運ぶことから始める」というのがあります。昨日、東日本大震災支援センター「となりびと」で仮設支援に参加しました。午前中は快晴でしたが、午後から吹雪になりました。すぐに10センチ以上も積雪があり、厳しい寒さを実感しました。現在ルーテル救援では、仮設におられる方々を対象に「お茶っこ会」を行っています。参加者は、まだ多くの痛み苦しみの中で生きておられます。その中で、この1杯のお茶っこが絆を結びつけているのだと実感できました。小さな働きですが、やがてそれが心を癒す働きになっていくと信じています。また、それを信じて、ボランティアは繰り返し仮設へ出かけていくのです。
パウロは「山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい」と教えています。中心に愛がなければ無に等しいと言うのです。いまは小さな働きに見えていても、その中心に愛があれば山を動かす働きになります。自分たちの働きの中に、神様の愛をみつけていきたいと願います。
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