マタイ 24:14 御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界に宣べ伝えられる。それから、終わりが来る。
イエス様は十字架の出来事の前に「終末の徴」について教えられました。エルサレムの神殿崩壊の予告をきいた弟子たちは「いつそんなことが起こるか」と聞いています。この世の終末には、信仰者に対する災難があり、苦しみ、殺され、憎まれ、つまずき、裏切り、信仰の衰退が起こるといわれました。しかし、それに惑わされるなと言われるのです。そのような時に、福音がのべ伝えられると。この世の終わりは、福音が全世界の宣べ伝えられたその時にこそやってくるという明確な使命を与えられました。
東日本大震災救援活動も1年を迎えようとしています。これまでに支援活動にはいった教会、団体の数は計りしれません。それだけ多くの方々が支援活動に参加しています。一般の団体も含めると、私が石巻で名前を聞いただけでも100団体以上あります。しかし、そのすべてがいま残って活動しているわけではありません。緊急支援のみと3ヶ月で活動終了した団体もあれば、活動資金がなくなって帰られた方々もいます。ただ、現在活動している団体もみな同じ課題を持っています。それは、「いつ終わらせるか」ということです。被災者の自立、復興を見据えながら「いつ終わらせるか」がこれからの大きな課題です。終わらずにそこに寄り添うことも選択です。いい加減な終わり方ができないからみな悩んでいるのです。
イエス様は「御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界に宣べ伝えられる。それから、終わりが来る」という明確な使命を教えられました。全世界に福音がのべ伝えられたのち、終わりがくると。私たちに求められているものは、自分たちの使命は何かを考えることであり、その使命が明確でなければ終わりをむかえることはできないのです。自己目的だけの支援活動には終わりはないのです。
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