東日本大震災から1年を迎えようとしています。東京では各地でこの1年を振り返える会がおこなわれています。自分たちの支援活動はどうだったか、何をしてきたか。そこで学んできたことをお互いにシェアする会です。
18日に、「21世紀キリスト教社会福祉実践会議第8回大会」に参加しました。閉会礼拝の担当を依頼を受けていましたので、朝から出席させていただきました。今回は東日本大震災を受けて「改めて、今を生きる人々に寄り添う」をテーマにおこなわれました。森一弘代表(ローマ・カトリック)の基調講演を聞き、3団体の代表によるパネルディスカッションンがおこなわれ、大坂欣哉氏(社会福祉法人仙台キリスト教育児院)、石川一由紀氏(救世軍)、小林毅氏(NPOチャイルド・ファンド・ジャパン)が、これまでの活動紹介とそこで考えてきたことの紹介がありました。どの団体もいかに現地にはいるか、そこで何をするかを問われ、今後は心のケアにうつり、どのように収束していくかの課題を語られました。
ルーテル教会救援も同じ問いを受けているなと思います。また海外から援助をうけていますので、小林代表が言われた、救援活動にたいする透明性(馴れ合いでない協働関係の構築)、説明責任(適正な資金処理や正確かつ分かりやすい報告)を求められます。被災地に立っていると、何が大切なことかを常に問われてきました。本部が考えることとのズレもよく感じました。これからそれを問われるのです。その時にルーテル救援がやってきたことがはっきりわかると思います。
私は閉会礼拝を担当させていただきました。私たちの目指した「寄り添い」はどこまで実現したでしょうか。私たちが寄り添うとき、そこに共におられるキリストをどこまで届けることができたでしょうか。まだ長い道を歩んでいく支援活動の一区切りをしなければなりません。あらためて3・12から始まる何かがあります。被災者の方々は言います。「3・11がきたらそのあと変わるよ」と。何が変わるのか、いまはじっとそのときを待っています。