第25回教会総会が5月2日~4日まで行われます。2年に1度の教会総会です。全国の教会から牧師・信徒代議員が集まります。先週は毎日、総会の準備をしていました。250個の名札をつくりながら、ルーテル教会はこの人たちによって支えられ、これからの未来も託されていると思いました。
私も事務局長としてまとめの総会となります。再選される可能性もありましたが、自分から現場に戻る選択をいたしまた。これで4年間の事務局勤務が終わることになります。「何もできなかったな」というのが感想です。それと同時に、自分として決めたことはできたなと思います。何もできなかったことは、教会の執行部として何をせねばならないかをずっと悩んできたからです。いまルーテル教会はどうあるべきか。何を整えるのか。教会の宣教ビジョンが最後までつかみきれなかった。執行部の考えをまとめきれず、理解できなかった。本教会のあるべき姿をお伝えできなかったと思います。これは私だけの問題でなく、議長はじめ執行部の責任だと思います。緊急事項ばかりに時間も心を奪われていたようです。
自分としてできたことは何か。事務局職員の誰よりも早く事務局に出勤すること。まず、窓を開けて空気をいれて祈ること。毎朝の朝礼拝を自分の言葉でおこなうこと。これが事務局勤務最初の日に決めたことでした。管理職は職員の誰より先に出勤し、その日の職場を準備するということを学びました。市ヶ谷の事務局は教会の事務局なので、準備とは祈ることでした。毎朝6時半に出勤し、祈りから始めることができました。夏も冬も窓をすべてあけての祈り。清々しい風が事務局に入ってくる感動を毎朝受けることができました。そして朝の礼拝。これは自分が牧師として、事務局長として一番大切にしてきたものでした。み言葉によって始まる事務局でありたかったのです。
できたこと、できなかったこと。すべては神様に委ねるしかありません。牧師として召された25年間の中でも、貴重な4年間でした。誰でもが経験できるという働きではありません。それだけに神様から与えられたこの恵みに感謝します。お支え下さった皆さまにも感謝します。最後に本音を一言。立野という牧師は宣教の最前線である教会の現場が大好きです。そこにおられる信徒の方々が大好きです。だから現場に帰ります。