6月の熊本赴任に備え、現場復帰の準備をしています。まずは礼拝の感覚を取り戻すことです。3年以上も司式から遠ざかっていますので、歌の練習からです。説教は毎日3分朝礼説教で自己訓練してきましたので、なんとかいけそうです。といっても、現場で語ることは少し準備しなければなりません。
そう考えているうちに、6月までの主日はすべて礼拝奉仕で埋まってしまいました。嬉しいことです。熊本に行かれる前にぜひという声をかけて頂いています。特に説教奉仕だけでなく、東日本大震災救援活動についての報告会もかねてお招きくださっています。これから自分たちに何ができるかを考えたいと言われています。たくさんの方々と出会ってきたわけですから、その被災者の言葉を伝えるものでありたいと思っています。
4月3日はルーテル学院の入学式が行われました。設立母体の代表としていつもお招きくださっています。NRK(日本ルーテル教団)の代表と交互に祝辞を述べることになっています。今回は私たちの教会が当番でした。何を伝えたいのか。自分がいまこの新入生に語ることのできる祝辞は何か。そう考えた時「ルーテル」という名前がまだ知られてないことから話しました。領収書をもらうと「エーテル」「カーテル」「カテーテル」と書かれます。そして「協会」。しかし、ルーテルを間違えなくルーテルと言って下さる方々がいる。それは石巻市、北上河北の方々気仙沼の方々です。歯ブラシ一本から支援した私たちを「ルーテルさん」と親しみをこめて呼んで下さるのです。
新入生の皆さんも4年間勉学に励まれて「専門家ルーテルさん」になって下さいとお願いしました。苦しみ悩み痛みが、深く深く浸透するなかで、必要とされるのは福祉、臨床心理、神学の専門家です。専門家ルーテルさんの誕生が、これから待ち望まれることです。卒業生ルーテルさんもたくさんいます。一人の小さなキリストになることがルーテルさんなのですから。ルーテル学院新入生を大歓迎します。