ヨハネ 12:7 イエスは言われた。「この人のするままにさせておきなさい。わたしの葬りの日のために、それを取って置いたのだから」。
今週は受難週にあたります。この週は、イエス様のエルサレムでの最後の1週間を覚えてみ言葉を聞き、祈る時を過ごしてまいります。
「過越祭の6日前に」(月曜日)に起こった出来事は、ベタニアでマリアからナルドの香油を注がれるということでした。マリアは高価なナルドの香油をイエス様の足に注ぎ、自分の髪の毛で拭ったとあります。香油を注ぐという行為は、イエス様の死の準備をすることでした。イエス様を裏切ったユダはその無駄な行為を批判しています。ところがイエス様はマリアの行為を肯定されています。
子どもたちに用事を頼むと「なんで?」という言葉をききます。この言葉を聞くと悲しくなります。たいてい「なんで自分がやらなきゃいけないのか」という意味だからです。しかし、依頼するほうもきちんとした理由があり、それを理解してもらう努力も必要です。人からは無意味に見えることでも、神様からみれば意味があり必要なことがあります。神様にとって必要なことは、きちんとした理由があります。マリアの香油の出来事も、どの視点からみるかで、「浪費」か「聖なる葬りの準備」に受け取れるのです。
イエス様は「この人のするままにさせておきなさい。わたしの葬りの日のために、それを取って置いたのだから」と言われました。マリアのしたことは、イエス様の葬りのためであり、十字架そして復活へつながる出来事でした。私たちはこの1週間、十字架の出来事をみつめつつ復活へと心をむけていきたいと願います。
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