マルコ 12:17 イエスは言われた。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」彼らは、イエスの答えに驚き入った。
イエス様の教えを細かく分析した人がいます。その分析によると、イエス様だけが教えておられ、他に似ている教えでないものは3つ程だそうです。十字架と復活の他は、どこかしら似ている教えというのはあるものです。さて、イエス様のみの一つが「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」です。この教えは、ファリサイ派とヘロデ党の者たちに罠をしかけられたことに対する教えです。ローマ皇帝は神として崇拝されていましたので、皇帝に税金を納めるということは、神様に従う真理をまげることになります。これに対して、イエス様の答えは別の見方を示され、私たちにとって信仰の真理の発見となりました。
あるノーベル賞受賞者の言葉に「だれでも見たことのあるものを見て、だれも考えなかったことを考えた時に発見になる」というものがあります。発見や発明とはそういうものです。「だれも考えなかったこと」とは、発想の転換をすることでもあります。一方的に見ずに、ありとあらゆる方か見る時に発見がうまれます。最近のCM「自分の背中は自分から一番遠いところにあるけれど、一番ちかくにある」ということも発見でした。ここから多くの発想が生まれてきます。それを生かした時に発見・発明が生まれるのです。
イエス様は「「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」と言われました。これは私たちにとって発見でした。しかも税金を納めるというだけにとどまらず、信仰の生き方についても教えられました。私たちも一方的な見方だけでなく、神様の視点から発想を転換する必要を感じます。イエス様の出来事のすべてが、新しい発見であり、真実の生き方を見いだす道となっています。
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