1テモテ 4:14 あなたの内にある恵みの賜物を軽んじてはなりません。
テモテがパウロの弟子となった時、彼の年齢は30歳くらいだったそうです。現代の教会でも同じように、30歳は「青年」にあたります。そこでパウロはテモテに「若い」ということで軽んじられないようにと教えています。「言葉、行動、愛、信仰、純潔」において信徒の模範となれというのです。パウロはテモテの中にある恵みの賜物(カリスマ)をよく知っていました。
電車の中での出来事です。一人のおばさんから声をかけられました。「その本のカバーはどこで買ったのですか」と。そのとき私はジッパー付きの本カバーをして読んでいたのです。いろいろと聞いてこられるので、きっとこの人はほんのカバーをいままで探しておられたのでしょう。東京銀座の教文館で買ったことや、形や色や素材がたくさんあることを話しました。おばさんとしてはいままで見たことのないカバーだったので、それでも欲しそうに聞いてこられました。ところが「これは聖書のカバーなのです」と答えた瞬間でした。「あらそう」といいながら、少しずつ遠ざかって行かれました。聖書ときいて危ないと思ったのかもしれません。その姿がおかしくてたまりませんでした。カバーよりも中にある聖書の御言葉が一番大切なのですが。
パウロは「あなたの内にある恵みの賜物を軽んじてはなりません」と言っています。外にみえるものでなく、内に輝くものを見るようにと教えています。それはテモテだけにあるものではなく、私たちの中にもあるものです。神様は私たち全員に恵みを賜物(カリスマ)を与えておられるのです。
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