マタイ 28:20 わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。
マタイによる福音書にある、イエス様の最後のみ言葉です。イエス様は、復活のあと弟子たちに現れ、最後に大宣教命令をだされます。それは「すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい」というものでした。その最後の最後に弟子たちにむかって「いつも共にいる」と約束されたのです。この「いつも」は「あらゆる日々において」と訳すことのできる言葉です。
東日本大震災救援仙台支援センター「となりびと」を訪問してきました。人影もなくひっそりとしていました。救援体制がかわり、より現地に密着しての活動が多くなったのでしょうか。1年前のボランティアでごった返していた頃が懐かしくもあります。石巻河北を訪ねてきました。仮説支援についての話を聞きながら「カレーライスの作り方を忘れた被災者がおられる。それも少なくなく」という言葉に驚きました。支援を受け続けてきたために起こっている現象ではと言われました。自立とは何だろうかと思います。ルーテル教会救援が寄り添うことを目標とするならば、「共にいる」ことの根拠をイエス様に見出すべきではないかと思うのです。
イエス様は「いつもあなたがたと共にいる。」と言われました。しかも「世の終わりまで」と約束してくださいました。いま被災者の方々と共にいることを求められています。私たちはいつまでも共にいることはできませんが、いまは共にいることを求められているのです。私たちの救援活動の中で、神様が共にいて下さることの本当の意味を問うていきたいと願います。