使徒20:35 受けるよりは与える方が幸いである
使徒言行には、パウロに語られたイエス様の言葉がいくつかでてきます。「なぜ迫害するのか」という言葉は有名です。パウロが聞いた復活のイエスのみ言葉がそこにあります。それは福音書には出てこないイエス様の言葉です。そのひとつが「受けるよりは与える方が幸い」というものです。ただ「受けるよりも」ではなく「受けるよりは」と「も」と「は」の違いは大きいなと思います。意外と「も」と考えている人が多いのでは。「は」の方がより積極的な感じがします。
こんな話を読みました。外国人の方が日本のテレビでカップラーメンのコマーシャルをみたそうです。一つのカップラーメンを兄弟で奪い合っているものでした。「これは僕のだ」「いや僕のだ」と。そして「それほどおいしいカップラーメン」という文字が映し出されるというCMです。
私たちはこの映像を何気なく見ています。それほどおいしいのかと思います。ところがこれを見た外国の方は、「なんとまずいカップラーメンだ」と言ったそうです。こんなコマーシャルだったら誰も買わないというのです。その国ではどんなコマーシャルになるのか。まず兄弟が譲り合いをしている映像が写ります。「弟よ食べなさい」「いいえお兄さんが食べて下さい」と。そして、それほどおいしいカップラーメンとなるのだそうです。私たちは、奪い合って食べるほどおいしいと考えます。しかし、奪い合って自分のものにして食べても、後味は悪いのです。むしろ譲り合って一緒に食べた方が、たとえ少量でも格段においしいのではないでしょうか。
パウロが聞いたイエス様のみ言葉は「受けるよりは与える方が幸いである」というものでした。受けるより「も」と考えていたら外に出すことはできません。受けるより「は」という生き方は、初めから与えることを考えて生きていくことです。私たちの大江教会も事、思いやりを与えることを優先とする教会をめざしていきましょう。
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