マルコ 12:34 あなたは、神の国から遠くない
イエス様は、律法学者から「あらゆる掟のなかで、どれが第一でしょうか」と聞かれます。イエス様のみ言葉をまとめると「神を愛し、隣人を愛する」こととなります。こんなに単純なことですが、これが最高に難しいものです。律法学者も「そのとおりです」と適切な答えをするのですが、そのあとに「あなたは、神の国から遠くない」と言われたのです。近いけれど入ってないということでしょうか。救われるのに「もうちょい」なんです。イエス様はそれを律法学者に問いかけられました。
福音漫画というものがあります。聖書のみ言葉を面白く漫画にしてあるものです。その中に「もうちょっと」という漫画があります。一人の男が「ここに宝がある」という神様の言葉を信じて土を掘り始めます。なかなか宝は出てきません。何回もやめようと思いましたが、それでも宝を見つけようとします。ところが自分の背丈まで掘ったとき、神様に文句を言いながら掘ることをやめてしまいます。漫画の次のコマは、あと5センチ下に宝があるという絵がかいてあります。とても真実をついている漫画だと思いました。神様の恵みまで「もうちょっと」でやめていることが多いかもしれません。「もうちょっと」は自分で考えることなのです。神様から示されているみ言葉・福音は目の前にある。しかしそれを生きるためには「もうちょっと」を考えねばなりません。
イエス様は「あなたは、神の国から遠くない」と言われました。遠くはないがそこまできていないと言われました。このもうちょっとの距離が大切なのです。それを超えるものはなにでしょうか。それは信仰しかありません。イエス様を信じ、すべてを委ねるしかないのです。それは私たちの生活でも同じです。「もうちょっと」とは何かをいつも考えながら、今日も一日を生きていきましょう。
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