ヤコブ 1:5 あなたがたの中で知恵の欠けている人がいれば、だれにでも惜しみなくとがめだてしないでお与えになる神に願いなさい。そうすれば、与えられます。
ある銀行が、「夫婦間における家計管理の意識の違いに関する調査結果」を発表しました。それによると、夫婦間で相手にプレゼントを贈る際の費用について、男性の66.3%が「自分の小遣いから」と答えトップだった一方、女性は「家計の預貯金から」がトップで44.3%だったそうです。家計を握っている割合は60.7%が妻と、圧倒的に夫より多いとはいえ、同行は「夫は自分のお金を優先的に削って妻にプレゼントを贈り、半面、妻は家計から捻出していることがうかがえる」と分析していました。これも家庭における知恵の一つかもしれません。
ヤコブは「試練に出会うときは、この上ない喜びと思いなさい」と教えています。なかなかそのように受け取ることは困難です。ヤコブは「試練」を「忍耐」と結び付けて考えています。これはただ単に耐え忍ぶということではなく、神様に服従することを教えているのです。ヤコブも「あくまでも、忍耐しなさい。そうすれば、完全で申し分なく、何一つ欠けたとろこのない人になります」と言っています。しかも、完全になるためには「知恵」が必要というのです。これはユダヤの伝統にしたがって、知恵は神様から与えられるもの。その知恵を神様から頂いて試練を喜びとせよと言っています。神様の知恵を願えと勧めているのです。
ある講演で「道に迷ったらどうするか」というものがありました。大勢で行動しているときは「迷ったところから動かない」ことが正解。一人の時は、家に帰って地図で確かめてもう一度歩き出す。つまり元にもどってということでしょう。それでは「人生の道に迷ったらどうするか」と聞かれました。この2つを合わせなさいと言われました。その場にとどまり、聖書を読み、神様から御言葉の知恵をいただいて歩き出すと。私たちの人生の基本は神様のみ言葉にあります。そこに戻ることによって、人生の知恵をいただくのです。何度でもそこに戻ることができます。
ヤコブは「あなたがたの中で知恵の欠けている人がいれば、だれにでも惜しみなくとがめだてしないでお与えになる神に願いなさい。そうすれば、与えられます」と教えています。神様は惜しみなく知恵を与えてくださいます。それを祈り求め、試練を忍耐として受け取ることで、キリスト者としてのあゆみが確かなものとなるのです。
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