2コリント 5:1 わたしたちの地上の住みかである幕屋が滅びても、神によって建物が備えられていることを、わたしたちは知っています。人の手で造られたものではない天にある永遠の住みかです。
本日は「全聖徒の日・召天者記念礼拝」です。教会の暦ではイースター(復活祭)と同じく古い習慣です。教派によっては召天者記念日、永眠者記念日と呼ばれています。10世紀末頃、教会では、殉教者・聖人を覚える日を11月1日。一般信徒の召天記念日を11月2日と決めていました。私たちのルーテル教会では、11月1日を「全聖徒の日」とし、天に召された全ての方々を記念する礼拝が守られています。いわゆる教会のお盆です。
ルーテル教会の葬儀式次第には次のような言葉が出てきます。「主よ。キリストによって、復活と永遠のいのちに至る確かな望みを抱き、今愛する者の亡骸を元に戻し(土を土に、灰を灰に、塵を塵に返し)ます。すべてのものの終わりを清め、美しくしてくださるみ業をたたえつつ、救い主、み子イエス・キリストのみ名によって」。普通はこの()の部分は省略してもかまわないことになっています。しかし、私はこの部分が好きです。土に返しますという言葉に、神様がアダムを土からつくられたことを覚えるからです。神様の御手に中にお返しするのだと、いつも思います。
ということで、本日の礼拝には「砂」を用意しました。みなさんには(土を土に、灰を灰に、塵を塵に返す)ことを覚えていただきたいと願っています。まあ、ヨーロッパの教会の礼拝堂でよく見かけた砂を再現したいと思ったわけですが。いかがでしょうか。礼拝は説明されることも大切ですが、それ以上に「感じ取っていただく」ことも大切だと考えています。9月から礼拝が整えられ、所作などが変えられました。みなさんはどのように感じておられますか。十字架の行進の時、あの十字架に何を感じますか。イエス様がそこにおられることが感じ取れたらと願っています。ますます新しくなります。