ルカ 2:13 すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」
クリスマスが近づいてきました。聖書には野宿していた羊飼いに天使がイエスの誕生を告げる場面がでてきます。「恐れるな」という言葉をうけ、外に出てみると天の大軍が讃美していたというのです。この天の大軍の讃美を聞いた羊飼いはその迫力に驚いたことでしょう。しかし、そこの中に「神とともにある」という福音を聞いたのです。クリスマスキャロルという言葉を聞きます。これはキリストの誕生をお祝いする歌、讃美歌のことです。この世界で初めにクリスマスキャロルを歌ったのは天使たちでした。
ルカによる福音書では、イエス様が誕生された夜のことが書かれてあります。その晩、羊飼いたちは夜中羊の番をしていました。とても寒かったことでしょう。砂漠地帯のベツレヘムでも、夜の気温は零下まで下がることがあるといいます。その暗い夜に突然天使の大群が顕れたというのです。その光の神々しさに羊飼いたちは驚いています。しかしその光こそ、イエス様の誕生のしるしだったのです。夜中働いている羊飼いにも、神様は共におられるというメッセージを天使の讃美として伝えてくださったのです。
ある経営学の本に「信仰」という言葉を見つけました。「信仰とは、人が本質的に孤独であることを受け入れることである。そして、たとえ死の瞬間までであったとしても、神と共にあることの確実さに圧倒されることである」。これが本の最後の方に書かれてあり、経営の根本にも「神と共にある」ことに気がつき、そのことに圧倒されることが大切だと知りました。
天使は讃美します。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」クリスマスの夜、羊飼いたちは天使の大軍に圧倒され、その讃美に驚いたことでしょう。神様がいまここに共にいて下さることの喜びに震えていたかもしれません。クリスマスの出来事は、神様と共にあることの確実さに圧倒されることです。こんな私のために、み子がこの世に生れてくださったのです。そのことだけでも言葉に尽くせない感謝ができます。