ルカ 1:28 おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。
クリスマスおめでとうございます。
クリスマスの最初の出来事である、受胎告知を思いだしてください。天使ガブリエルが最初に告げた言葉は「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」というものでした。なんと美しい言葉でしょうか。イエス様の母となられたマリアは世界一の幸せものです・・・。クリスマス礼拝を終えたいま、光り輝くクリスマスを感じておられることでしょう。確かに私たちは天使の大群から喜びの訪れを告げられました。
しかし、本当にそうでしょうか。私たちからみればマリアはとっても幸せ者です。神様の御子をこの世に誕生させてくださったのですから。ところが、マリア本人にとっては本当はどうであったでしょう。 実はこのことは処女マリアにとっては、ある意味で「傷」でした。結婚前に子供が与えられたのです。婚約者の知らないところで身ごもってしまった。誰も信じてくれない方法で。マリアにとっては「深い傷」となったのです。このため。マリアはこのあとこの出来事のために悩み苦しみます。結婚も諦めたことでしょう。一生この与えられた子供と生きる決心をしたかもしれません。しかし、それでもなお彼女はそれを我が身に引き受けたのでした。この傷こそ「聖なる傷」です。あのイエス様が十字架の上で受けられた「聖なる傷」と同じものだと思います。
本当はなにが「おめでたい」のでしょうか。イエス様をみごもったことでしょうか。もちろんそれもあるでしょう。しかし、本当におめでたいことは「主が共におられる」ということです。これにまさるものはありません。私たちも毎日「おめでたい」のです。なぜなら主が共におられるのですから。マリアの受けた「聖なる傷」が私たちをクリスマスに導くのです。天使は告げます。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」。私たちもまた主が共におられるから「おめでたい」のです。
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