敬愛する小泉潤牧師が、2月5日に天に召されました。教会の星がまたひとつ天に帰られました。ルーテル教会の中でも、不思議な輝きをもった「伝道、伝道、そして伝道」という牧師でした。九州学院の大先輩であり、とても可愛がっていただきました。
小泉先生とは西教区に赴任する前、神学校の研修で山口夏期伝道ではじめてお会いしました。その伝道スピリットに驚嘆したことを思い出します。その後、本教会の伝道推進センターのチームの一人として入れていただきました。またイスラエルへ連れていってくださったのも先生でした。第1回伝道セミナーの委員長をされた時「次の委員長は立野」とご指名をいただきまた。「自分はモーセの役割をしたから、ヨシュアはあなたがやりなさい」と言う言葉を思い出します。とにかく「立野、伝道せんとあかん、伝道せんとあかん」と励まされました。「ルーテル丸は沈没しそうじゃないか、立野しっかり伝道せんとあかん」と事務局長時代には叱咤激励されました。「あんたが事務局長になったら誰が伝道するんかい。現場に戻れ、現場にはあんたが必要」という言葉も思い出します。
昨年の暮れにお会いした時にはまだ立って歩いておられました。そのとき「遺言」といって、これからのルーテル教会のこと葬儀のことを話されました。自分の葬儀は「伝道集会にする」と言う言葉は先生らしいなとおもいました。最後まで「伝道」に生きた小泉先生だったのです。
最後の言葉は「立野、あんたには最後にいわなきゃいかん遺言がもうひとつある。また聞きに来るように」と言われました。こんなに早くに天に召されるとは思いませんでした。最後の遺言を聞くことはできませんでした。でもいいのです。先生の遺言はわかっています。「立野、このままではルーテル教会は危ないぞ。伝道に本気になる仲間を集めなさい。伝道しかない。頼む」です。これは小泉先生へのある恩師からの遺言ですから。