マタイ 11:21 お前たちのところで行われた奇跡が、ティルスやシドンで行われていれば、これらの町はとうの昔に粗布をまとい、灰をかぶって悔い改めたにちがいない。
本日から「受難節」に入ります。この水曜日は特別に「聖灰水曜日」と呼ばれています。これから復活日までの日曜日をのぞく40日間が受難節と設定されています。この時のテーマは「悔い改め」です。自分の心の中をみつめなおす時でもあります。いろんな方法でこの季節をすごされるようです。たとえばアルコールを控える。大好きなテレビをみない。日中の断食をする。聖書の通読をするなどなど。どんな方法でもよいと思います。まずはこの季節を自分で認識することが必要だからです
旧約聖書では「灰」についてあるテーマをもっています。灰を頭にかぶるのは悲しみを表しています。(サム下13:19)灰をかぶり、灰の中に座るのは懺悔の表現です。(ダニ9:3、ヨナ3:6)また無価値(ヨブ13:12)取るに足らぬもの(創世18:27)という意味もあります。詩篇120:10には悲憤の極みは「灰を食べ」という表現もあります。すべては悔い改めにつながっています。
「悔改め」という言葉は、ギリシャ語では「メタノイア」といいます。これをみたある牧師が逆に読むと「アイノタメ」になると驚いていました。これはまんざら嘘でもないように思えます。神様のちょっとした遊び心かもしれない思うのです。実は「悔改め」とは正確に翻訳すれば「方向転換」と言う意味です。逆に向かってみなさいという意味にも取れます。私たち人間は神様のみ心からそれて、いつも神様から遠ざかっています。自己中心という罪に入り込んでしまいます。本来は神様中心であるべきなのですが、それができないでいます。だからこそ「悔改め」「メタノイア」が必要なのです。方向を転換して神様と向かい合う必要があるのです。すべてはイエス・キリストの十字架の愛をしるためです。
これからの40日間の受難節、あなたはどのように自分の心をみつめて過ごされるでしょうか。まず、祈りをもってはじまる受難節でありたいと思います。今晩の礼拝は「灰」を用いた礼拝です。実は灰は白でもなく黒でもなくその中間で、暖かい色なのです。ここに神様の赦しがあります。
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