2コリ 2:4 わたしは、悩みと愁いに満ちた心で、涙ながらに手紙を書きました。あなたがたを悲しませるためではなく、わたしがあなたがたに対してあふれるほど抱いている愛を知ってもらうためでした
カトリック教会・女子パウロ会のホームページには「聖人カレンダー」というものがあります。今日はもちろん「聖バレンチノ(バレンタイン)司祭殉教者の日」となっています。聖バレンチノについては「ローマ皇帝クラディウスのキリスト教迫害下にあって、バレンチノはローマの司祭として熱心に宣教し、苦しむ人、貧しい人、病める人を助け導いた」とありました。彼の殉教は「宣教をやめさせるように命令を受けたローマ判事アステリアは、目の不自由な娘がバレンチノの祈りによって治ったことから、家族全員で洗礼を受けキリスト教徒となった。そのため皇帝はバレンチノをはじめアステリアらを処刑した」のだそうです。それで今日が聖人バレンチノ(バレンタイン)の日となったのです。つづけて「中世になると、バレンチノの記念日に異性に愛の告白のカードを渡す慣習が広まり、恋に悩む人たちがバレンチノに取り次ぎを願った」とありました。このあたりが、「バレンタイン・デー」の起源のようです。
パウロは、コリントの信徒にむけて5通の手紙を送ったと思われます。その中に「涙の手紙」というものがあります。パウロはコリントに長期滞在の計画を再度たてていました。ところが、なにかの不祥事があってそれを中断し、エフェソに戻っていきました。不祥事が何であったかはわかりません。パウロは再度訪問をするかわりに「涙の手紙」を送ったのだと思われます。
昨夜ラジオで「ラブレターの書き方」について話していました。今日がバレンタインデーということもあっての企画かもしれません。手紙というものをあまり書かなくなり、ほとんどがメールになってしまいました。手紙もメールも同じような物と思っていましたが、どうも違うようです。文書による連絡か、行間の思いを伝えるかということのようです。しかし、この行間の思いを伝えることは大変難しいものです。だから手紙を書くということが少なくなってきたのかもしれません。ラジオでは、率直に書かないようにして、しかし思いがわかるような文章を目指すとありました。手紙のなかに秘められた力は、人の思いの深さからくるのでしょう。
パウロはたくさんの手紙を書いています。パウロの手紙は現代の私たちに福音を証する手紙となっています。パウロを通して語られたキリストの福音がそこにあります。私たちの教会も、パウロの手紙の行間から、神様の福音を聞いてきました。
<音声朝礼拝は「神様の色鉛筆」でどうぞ!>
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