ルカ2:34~35 シメオンは彼らを祝福し、母親のマリアに言った。「御覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人を倒したり立ち上がらせたりするためにと定められ、また、反対を受けるしるしとして定められています。――あなた自身も剣で心を刺し貫かれます――多くの人の心にある思いがあらわにされるためです。」
巡礼の旅の第4留は「石巻蛇田地区」です。あのとき、ここにはたくさんの小さな土盛りがありました。ご遺体が安置されていたのです。土葬でした。火葬場が収容しきれずに、一時的に埋葬されたとききます。遺体安置所にはたくさんの棺が並んでいました。その中でも小さな棺がいくつもありました。子供たちの棺でした。寄り添うお母さんの痛みは、私たちには理解できません。「その気持ちわかってますよ」という言葉のむなしさを自分で感じていました。わらないのです。だからそこに寄り添うしかなかったのです。
十字架を担い歩かれるイエス様は、母マリアと会われました。この時の母マリアの気持ちははかり知ることができません。それでもイエス様は、十字架を担いさらに一歩、ゴルゴタへの道を歩いて行かれました。私たちの救いのために。私たちを罪から解放するために。その一歩に私たちは力づけられ、慰められます。
【第四留 イエス、母マリヤに会う】
祈り:主は、痛みと傷がますますひどくなる中で、なおも十字架を負って進まれます。その途中、母マリアに会われました。剣で胸を差しつらぬかれるような悲しみにあるマリアでした。
私たちは、別離や死のように、言いようのない悲しみに出会うとき、その慰めをどこから得るのかわかりません。
あなたと共に葬られ、あなたと共によみがえらせてください。
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