マタイ 10:9 帯の中に金貨も銀貨も銅貨も入れて行ってはならない。
22日から25日まで、東日本大震災被災地巡礼と祈りの旅2が始まります。3月に九州教区主催で行われた旅の第2弾です。熊本から6名、名古屋から1名の参加がありました。支援活動をしてきた私たちが今できることは何かを考えています。被災地から救援活動に区切りをつけて帰ってきた私たちは、再び仲間をつれて被災地に戻ります。ルーテル教会救援で神様から教えられたことは「となりびと」は「寄り添いびと」であるということです。この寄り添い人が持っているものは「祈り」です。
イエス様は宣教活動をするにあたり、弟子を12人選ばれ、すぐに人々の中に派遣されました。本日のみ言葉は、イエス様が弟子を派遣するにあたり命じられたことの一つです。派遣あれた内容として弟子たちの務めは、「天の国は近づいた」と宣べ伝えること。「病人をいやし」「死者を生きかえらせ」「重い皮膚病を患っている人を清くし」「悪霊を追い払う」ことです。これらをただで与えなさいといわれました。
ルーテル教会は東日本大震災救援本部会議で支援を行う拠点を決定することから始めました。気仙沼、石巻、東松島です。それだけでなく、ルーテル支援の多様性の報告もあり、石巻災害ボランティアセンターに派遣しての泥出し清掃だけでなく、歯ブラシ1本からとどける活動をすることを決めました。漁協応援。「あなたの足になります」活動。女性を元気にする活動。避難所支援等々。これらはすべて専従スタッフが歩き回って、人と出会って開拓されたことです。「何が必要なものはありませんか」「お手伝いできることはありませんか」と歩き回りました。大きな資金力も、支援物資も何も持っていないからこそできた、隙間を埋める細かな支援活動だったと思います。いつのころからか親しみを込めて「ルーテルさん」と呼ばれるようになりました。
イエス様は、弟子たちを派遣するにあたり「帯の中に金貨も銀貨も銅貨も入れて行ってはならない」と言われました。必要なものは神様が与えてくださるのです。ルーテル教会支援活動の基本は「人と出会う」ということです。それは被災者と出会うことですし、被災者の痛み苦しみに寄り添うことです。私たちはそこにイエス様の存在を感じながら活動をしてきました。