「東日本被災地巡礼と祈りの旅2」が無事に終わりました。宮城県石巻の気温は22℃と、とても涼しい日々でした。蒸し暑さもなく、日本はやっぱり広いのだと気づかされる時でもありました。
まず、仙台空港に集合し、名取市の閖上小学校から旅が始まりました。「死んだら終わりですか」という中学生のメッセージを再び心に刻むことからでした。初日は大粒の雨が途中から降り出し、痛み苦しみがまだどんどん空から涙となって降ってくるような気持ちがしました。それでも石巻にたどり着き復興民宿に荷物を置いたとき、またここに身を置くことのできる幸いに感謝しました。
今回の旅は「人と会う」ことをテーマとしました。被災者でもあり、支援活動をともに担ってきた方々と出会っていただき直接話を聞いていただきたいと願っていたのです。石巻の皆さんは笑顔で待っていてくださいました。石巻社協では「また。同志がやってきてくださった」と言ってくださいました。一番苦しい時に過ごした仲間。仲間というより、もっと深い関係を結ばせてくださったことが「同志」と呼ばれることになったのでしょう。
震災救援稼働を共にした社協の方が「あなたは愛する人の命を守れますか?」と質問されました。また「震災救援活動といっても、すべては自分のためにやったのかなと思う」ともいわれました。イエス様が教えてくださった「自分を愛するように、隣人を愛しなさい」というみ言葉、その話の途中で私に迫ってきました。自分のためにやっていると言いながら、それはすべて愛する隣人のためになっている。ここに身を置いて初めてそれが少し理解できるのかなと思いました。救援活動はこれからなのですね。