1ペトロ 1:3 神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え、
結論のない小説というものがあります。かなり分厚い本でしたが、起承転まではあるのですが、転まできたら、また起に戻ってはじまるという小説でした。小説自体は面白いのですが永遠に終わらない。初めは良かったのですが、やっぱり結論がないと欲求不満になってしまいました。いまでも後味の悪さを思い出します。やっぱりきちんと結論がある話を聞きたいものです。
ペトロの手紙は、様々な迫害を受けている信仰者を慰め、信仰に固く立つように薦めるため書かれました。今日の箇所は、苦難の中にある信仰者の在り方にたいする勧告が中心になっています。試練の中にあっても神様は生き生きとした希望を与えてくださると教えています。その根拠になっているのがイエス様の復活の出来事です。死からの復活こそ私たちの希望であると教えています。
末盛千枝子著「人生に大切なことはすべて絵本から教わった」の中に次のような文を見つけました。「私が基本的に絵本や子どもの本で重要だと思っているのは、絶対的に、ハッピーエンド、あるいは完全なハッピーエンドではないにしても、きちんと希望がある、ということです」。童話や絵本を書く中で大切なことは、「きちんと希望がある」ことです。それは子どもたちの心に残るからです。心に希望があれば、いつか試練の時がやってきても、最後にはよい方向にむかうという確信になると思います。これからも絵本や童話を書く上で一番大切なことを教えられました。
ペトロは「神は・・生き生きとした希望を与える」と教えています。その希望はイエス・キリストの復活によって与えられるものです。私たちに与えられる生き生きとした希望は、イエス様の十字架と復活によって与えられ、それが私たちを導いてくださるのです。死者の中からの復活によって与えられた生き生きとした希望が被災地の中にあるように祈ります。
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