アメリカから無事に帰ってきました。今回はロスの空港で銃の乱射事件があったあとでしたので、入国審査がきびしく2~3時間待たされました。現在はアメリカ入国に関してはESTA(電子認証渡航システム)を渡航前に申請しなければなりません。
これはテロ防止のためにできたようです。入国審査官にはその人を入国させるかどうかの権限が与えられているため、一歩間違うとそこから強制送還になってしまうというわけです。ということは、いつでもテロに狙われているという国であるということでしょうか。入国するたびに両手の指紋を採られ、顔写真を撮られるのは複雑な感じがしますし、自分が犯罪者のように見られているような気がします。まあ、それがいやなら入国しなくていいよということなのでしょう。
一方、出国審査のときに時間がかかるのは、イスラエルです。空港に3時間前に行かなければ飛行機に乗り遅れることもあるとか。乗り遅れても自己責任ですが。ここの荷物チェックは1度ではすみません。かなり高度な検査機をつかって調べているようです。私が経験したのは、スーツケースの中に入れておいたベツレヘム(パレスチナ)の本をピンポイントで見つけだし、それについて聞かれたことでした。スーツケースの中からどうやって見えたのでしょうか。まだまだあります。検査官の質問攻めも特徴的です。すこしでも言ったことに食い違いがあると、次から次に質問攻めにあいます。それくらいピリピリしているのです。そこまでしなければ守れない国とは一体何かなと思います。自国に何かあるから、このように厳重にしなければいけない。脅威を失くすためには解決を外に求めないで、内を探す方が早道だと思うのは私だけでしょうか。
私たちの教会も内からだけ見るのをやめ、外から見て改めて宣教を考えることが大切だと思います。教会の中にいるのではなく、外に出て宣教することがしたい。