マタイ 14:17 弟子たちは言った。「ここにはパン五つと魚二匹しかありません。」
「ものの見方で人生は変わる」というエッセイを読んだことあります。コップに半分の水が入っていたら、「半分もはいっている」とみるか「半分しかはいってない」とみるかです。同じことでも、見方によってその次の行動が変わってくると。なるほどそうだと思います。どこに基本を置いてみるか。私たちは神様の視点から見ることの素晴らしさを教えられます。
イエス様は、大勢の群衆をみて「深く憐れまれた」とあります。夕暮れになり、5千人以上の人たちが夕食の時間になったときのことです。弟子たちは各自村へ食物を買いにいかせるようにと提案します。しかしイエス様は、そこにあるパンと魚で群衆を満腹させなさいと言われるのです。弟子たちは「ここにはパン五つと魚二匹しかありません」と訴えています。この「しかありません」が本日の問いかけです。
宅配便会社の創業物語を読みました。郵便や鉄道に代わる輸送手段としての宅配便がはたして受け入れられるか。創業者はビクビクしながら初日を迎えたそうです。会社オープンの日、夕方までにきた荷物は「2個」だったそうです。この「2個」を、その時どう考えたかです。彼らは「たった2個」と考えずに、「2個もきたからやれる」と思ったそうです。それから何日も荷物はこなかったけれど、初日に「2個もきた」ということに希望を見出していたといいます。積極思考と考えればそれまでですが、そこに時代を読む不思議な力があったのだと思います。どうしてそのような考えを持てたか。この方のそれまでの人生のことを知りたくなりました。
弟子たちは「しかありません」と言っています。イエス様は「それをここに持ってきなさい」と言われました。イエス様と弟子の思いの違いは何でしょうか。イエス様は初めから5千人が「パン五つと魚二匹」で満たされることを知っておられるのです。答えをきちんともっておられる。先がみえておられる。私たちも「神様がかならず導いてくださる」という確信、信仰を持ち続けていきたいと願います。
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