マタイ 22:40 律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。
一休さんの逸話話です。「言葉にこだわる人がいました。なんでも四がつくことが大嫌いでした。四は死につながるからでしょうか。そうこうしているうちに、だんだん四を見るのも聞くのもいやになり、四の物をかたっぱしから排除しはじめました。四つあるものは縁起がわるいといって捨ててしまうのです。それをみた息子が一休さんになんとかならないかと相談します。一休さんは、『いいことがある。四匹のカレイを買ってお帰りなさい』といいました。息子は一休さんにいわれた通りして帰りますと、父親はかんかんに怒ってしまいました。今度は息子が一休さんのところへどなり込んできました。しかし一休さんは静かに、そして落ち着いて、その父親のところへ出向き、『なんでもよかれい(四カレイ)と思っていたしましたのに」と言ったそうです。それ以後その父親は四について何も言わなくなりました」。面白い話です。見方を変えることを学ばされます。
ある律法の専門家がイエス様を試そうとして質問しました。守るべき律法の掟は630項目あり、そおから派生する掟はの数は膨大でした。その中からどの掟が最も重要かと聞いたのです。その質問に対してイエス様は、順位ではなく中心はどれかと答えておられます。神様を愛し、人をあいすること。これが中心であり、全ての掟はここに集約されるのだと教えられたのです。大きな掟を捉えつつ、中心は何かを捉えておくことの大切さを語られています。
3年前から「朝日記」というものを書いています。エクセルで9つの枠をつくり、その枠ごとにテーマをきめて書き込んでいくという日記です。具体的には「昨日起きたいいこと」と、「今日やりたいこと」を書く。真ん中に日付と基本事項(体調など)を記入します。その周りのマスにそれぞれの各自で決めた項目を入れて、一言でも数行でも書き入れていく仕組みになっています。5分で書けますし、書き上げて全体を眺めると「昨日」「今日」「明日」がはっきりとわかる仕組みになっています。もっと大きく見ると、昨年、一昨年との比較もできます。大きな視点と個々の視点をとおして今の自分をみる。自分をしっかり捉えるうえで、私にとって大切な日記となっています。
イエス様は「律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている」と言われました。個々からみる見方と、大きな視点でみた見方を通して、中心をみることを教えられたのです。神様を愛すること、人を愛すること。この2つの掟が全体を集約する点です。全体を見ることで中心を見つけることも大切です。
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