エフェソ 6:10 最後に言う。主に依り頼み、その偉大な力によって強くなりなさい。
「作る楽しみ」と「最後までやり通すことの喜び」を知ってもらうことを目標に、「子供大工教室」を教会でおこなったことがあります。幼稚園児から中学生まで小刀を持って、大工さんの指導のもと楽しく過ごしました。 最初に竹とんぼを作りました。といっても私は初めてのことです。みんなも同様に初めてですから、真剣です。口も聞かず、もくもくと削っていました。少々のケガはありましたが、みんな二・三個の「自家製竹とんぼ」ができました。その竹とんぼを飛ばしながらの子供たちの顔は、本当にうれしそうで、しかも満足そうな顔でした。うまく飛ばなくても、作りあげた喜びのほうが大切なひとときでした。最後までやり遂げる。この最後までというところが大切なのでしょう。
パウロは手紙の最後に、エフェソ教会の信徒たちを励ましています。キリストの体である信徒は、この世の中で教会の大切な部分として立ち続けてほしいという言葉でした。そのために信徒は、「神様に依り頼むこと」「その偉大な力を信じること」そして「神の武具で身を固める事」を薦めています。パウロは、それらの励ましを「最後の最後」にのべているのです。
「メールのやり取りでは、本当に伝えたいことは追伸で書け」と教えられました。それは、一番伝えたいことや気の利いたひと言は最後の一文に入れるのが有効的であるというものです。普通のメールでも仕事のメールでも、最後に笑えるような余談が入っていたりするだけで、そのメールは好印象を与えるそうです。なぜなら、人はその内容に反応したくなるようにできているからです。本文と追伸(P.S)をうまく使い分け、相手に興味を持ってもらいたい内容は最後に入れる。すると印象が強くなって本当に伝えたいことが効果的にその人に伝わるそうです。
パウロは「最後に言う」のあとで、励ましの言葉を伝えました。パウロが最後の最後に伝えた福音は、神様に依り頼みなさいということでした。神様には偉大な力がある。それを信じて生きて行くことは神様に依り頼むことです。神様に依り頼むとき、信仰の武具が与えられます。パウロが「最後に」伝えた福音にたって、今日も生きていきましょう。
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